かってに漫画レビュー

漫画を勝手に分析したり考察したりして感想を書いていく予定です。

【漫画レビュー】宇宙兄弟 37巻

宇宙兄弟 37巻より

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36巻までのあらすじ(雑)

優秀な弟に続いて宇宙飛行士になった兄・六太は待望の月に辿り着いた。

しかしトラブルにより陽気な黒人と2人で月に取り残される事態に。

そこになんだかんだでアメリカで宇宙飛行士を続けられなくなった弟・日々人が、

ロシアの宇宙飛行士となって六太を助けるため月に行くことに。

  

37巻のあらすじ

日々人がレスキューミッションのクルーとして月にやってくるという朗報に、兄としての喜びと地球帰還への希望を感じる六太。一方で、術後のベティを含むジョーカーズAチームは、ISSで地球帰還のタイミングを待っていた。しかしそこで、思いもよらないトラブルが発生し…!?ジョーカーズは、全員そろって無事に地球に帰還することができるのか…!? ebookjapan作品紹介より

 

登場人物

 

宇宙兄弟 37巻より

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カルロ・グレコ

今巻の主人公。もうここ最近ずっと株が上がりまくりのイケメン。ズルすぎでしょ。

 

 

宇宙兄弟 37巻より

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ベティ・レイン

今巻のヒロイン。 恋する乙女となったからか、随分とかわいらしくなりました。

 

 

宇宙兄弟 37巻より

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南波六太(なんば むった)

本来の主人公。

 

感想

兄と弟が月で出会うという、いかにもクライマックスへと動き出している中での今巻でしたが、どちらかというと帰還組がメインだったので、主人公・六太の活躍シーンがなく、個人的にはイマイチでした。

六太が活躍する巻を100点とすると、それ以外の人が活躍する巻は頑張っても80点止まりだと思っています。(個人の感想です)

 とは言うものの、どのキャラクターも皆好きなので応援してます。

ほんとに全てのキャラクターがしっかりと掘り下げられていて、主人公だけいい思いしてりゃいいんだよ!というなろう漫画とは格が違います。(全てのなろう漫画がそうだとは言ってませんよ)

今巻でもそれが見てとれます。

 

と、その前に、しっかりと六太中心の回もあります。

 シャロン月面天文台を完成させ、「やりきった感」からか次への意欲を失いかけていた六太だったが、弟・日々人が月へ来るというニュースを見て「やる気」を取り戻す、という回です。

さらに日本では、そんな兄弟の親ということで、あの面白夫婦がテレビ取材を受けることになりました。

宇宙兄弟 37巻より

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それしかなかったのか?ワシは「”正装”で出よう」と言ったんだが・・・

いや親父、アンタもなんちゅうシャツ着とるのよ。

「PARENT=親」てw まぁそうだけども

と思ったら第1話からずっと英語シャツ着とるのねこの人

 

ただまぁ話自体はちゃんといい話をしてくれました。

 

そしてジョーカーズの4人

それぞれに見せ場を作りつつ、地球への帰還を目指します。

おそらくは話の都合上ケガすることになったと思うんですよベティは。

それでもきちんとベティを中心としたドラマをほんと丁寧に描いています。

宇宙兄弟 37巻より

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ここで皆のことを気にするベティもいいし、ひょこっと顔を出すアンディらしさも何気にいいんですよね。

雑な漫画家だときっとここまでは描かないと思うんですよ。

それにさっき自分でも言いましたが、「主人公の活躍が見たい」と思う読者がどうしても多くて、そういう需要に応えちゃうとやっぱり脇役が疎かになっちゃうんでしょう。

でもそういう漫画って、ある程度までは面白くなっても名作にはなれないと思うんですよね。

だから「主人公が活躍しないからイマイチ」なんて言ってるクソ野郎の評価なんて気にせず、それぞれのキャラクターのドラマをきちんと描いてほしいと思います。

 

 

そして今巻ラストには、あの懐かしい2人が登場して

次巻に続きます。